笑える本のおすすめ5選! 小説・実話・エッセイ【ストレス発散】

読書

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ここ数年、ストレスがたまる日々が続いていますね。

「家にいることが多くなって気分がふさぐ。気分転換したい」

「何か笑える話や本を読みたい!」

「お笑い番組は飽きたのでなにか別の刺激が欲しい」

そんな方におすすめ。

笑える本や小説、その他をご紹介します。

ギャグ漫画や漫才とはちょっと違った切り口の「笑い」を届けてくれる書籍を厳選してみました。

この記事で紹介している本は以下の通り。

  • ナンシー関『記憶スケッチアカデミー』
  • 穂村弘『絶叫委員会』
  • 太宰治『お伽草紙』『ロマネスク』『新釈諸国噺』
  • 岸本佐知子『気になる部分』
  • 三浦しをん『桃色トワイライト』

ナンシー関 辛口の突っ込みと語りが面白い『記憶スケッチアカデミー』

 今は亡きナンシー関さんの『記憶スケッチアカデミー』(角川文庫)¥528

出されたお題を記憶だけで描く、という単純なゲームがなぜこんなにおもしろいのか。

ナンシー関さんが出したお題に全国の老若男女が回答。

その「絵」のとんでもなさをナンシー関さんがずばっと斬る。

このやりとりが軽妙で笑えます。

同様の企画は多数あるのですが、この本が群を抜いているのは語り手の技術。

長年、コラムニストとして活躍した著者の話術が秀逸です。

ちょろ
ちょろ

するどい観察眼が光りますね。ユーモラスな表現が古びないところがすごい!

消しゴム版画家でもあったナンシー関さんが模範解答を出しているのも一興。

当たり前ですがプロだから上手い!

特徴のとらえ方を学ぶという意味でも面白い本です。

同じお題をご家庭や職場で試してみるのもいいですよ。

皆さん、描けそうで描けないものです。

テレビや芸能人についての辛口コメントが有名だったナンシー関さん。

彼女のユーモアセンスとサービス精神が詰まった本です。

もず
もず

家族や職場で試しに「お題」で絵を描いてもらってください。かなりの確率で大惨事(笑)になります。

歌人で詩人で翻訳家 穂村弘の真骨頂『絶叫委員会』

 歌人として小学校の教科書にも載っている穂村弘さんの『絶叫委員会』(ちくま文庫)¥748

歌人で詩人、翻訳やコラムにエッセイも手がける穂村弘さん。

実はつい最近までコンピューター会社にお勤めだった会社員。

何足もわらじを履いていらしたんですね。

言葉のプロが、漫画や映画、日常生活で出会ったさまざまなセンテンスを厳選。

「言い間違え」や「言うべき場所を間違えた言葉」、「衝撃的な言葉」……

記憶に残るすごい言葉たち。

時にナンセンスで時に暴力的ですらある言葉の渦がなんとも笑える一冊。

絶対にバスや電車の中では読まない方がいいです。

爆笑すること請け合い。

もず
もず

自宅で読んでいても大声で笑ったら家族が見に来ました。(笑)

ちょろ
ちょろ

管理人のイチオシは「さっき、そうおっしゃったじぇねえか!」です。

この本のほかにも『にょっ記』や『にょにょっ記』『世界音痴』、

『もうおうちへかえりましょう』など

楽しいエッセイをたくさん出しています。

ちょっととぼけていて時々シュール。

情けなくてなんともおかしなエッセイ。

おすすめです。

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もず
もず

『絶叫委員会』には北村薫が本で紹介したエッセイ「致命的な発言」が収録されていますよ。

太宰治は実はユーモアセンス抜群!

 『走れメロス』や『晩年』『桜桃』で有名な作家 太宰治。

『人間失格』のイメージが強すぎて暗いと思われがちです。

愁いを帯びた頬づえの近影もその印象に拍車をかけていますよね。

ですが、実は日本屈指のユーモアセンスを持つ太宰治。

笑える本がたくさんあります。

『お伽草紙』『ロマネスク』『新釈諸国噺』などです。

若き頃、芥川龍之介にあこがれていただけあって古典の知識は豊富。

芥川龍之介が今昔物語や宇治拾遺物語を題材にしたように

太宰治は室町時代から伝わるおとぎ話や井原西鶴から話を作っています。

これが、本当に面白いです。

昔話の新解釈、登場人物たちの生き生きとした動き。

非常に魅力的な短編集。

自宅にいる機会が増えた今だからこそ、読んでほしい作品です。

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岸本佐知子『気になる部分』 名翻訳家はこんな人!

ニコルソン・ベーカー、スティーブン・ミルハウザー、ミランダ・ジュライ、ジョージ・ソーンダーズなどの翻訳で知られる岸本佐知子。

実は名エッセイストでもあります。

「世の中の人間を二種類に分けるいちばん手っ取り早い方法は〈数学こころのある人とない人〉だと思う。」で始まる「空即是空」。

学生時代、数学のテストで岸本さんが導き出した答えは?

こがねむしの童謡に疑問を持ったり、時代劇の火消しに突っ込んだり。

日常生活のちょっとしたものごとから妄想を膨らませ、別の世界へ行ってしまう著者の想像力と言語力が楽しい。

おもしろくて、おかしくて、ちょっとなつかしい。

そんな不思議なエッセイがたくさん収録されています。

内容が濃いので1冊で長く楽しめる、ありがたい一冊。

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続編の『ねにもつタイプ』(講談社エッセイ賞受賞)もおすすめです。

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 直木賞作家の抱腹絶倒エッセイ 三浦しをん『桃色トワイライト』

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直木賞を受賞した人気作家 三浦しをん。

『まほろ駅前多田便利軒』、『風が強く吹いている』、『舟を編む』など映画化作品が多数。

話題性と実力を兼ね備えた若手作家ですが、実はエッセイの名手。

小説もエッセイも上手い作家はなかなかいないもの。

 古本屋で働きながら本を書き、友人たちとコンサートに行ったり、大河ドラマのキャスティングで盛り上がったり。

キャラの立った友人たち、ご両親と弟さん。

彼らとかわす日常の会話がなんとも面白いです。

エッセイは多数出版されていますが、中でも『乙女なげやり』など松苗あけみのイラストが描かれたものははずれがありません。

ぜひ、手に取ってみてください。

吹き出すこと間違えなし!

女流小説家が赤裸々に日常を語っている部分だけでも「勇気あるな」と感嘆しますね。

ちょろ
ちょろ

女性であれば隠しておきたいようなこともさらっと書いていてびっくりします!

もず
もず

岸本佐知子さんと交流がある三浦しをん。わかる気がします。

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ま と め

どんな時でも笑いは大切です。

笑って、免疫力アップ! 

日常生活を回していきましょう!

お付き合いいただきありがとうございました。

参考にしていただけるとうれしいです。

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