ヤマセイ株式会社のダニゼロック、帝人のミクロガードはどちらも防ダニ布団カバーの代表格。
繊維を高密度で織上げ、ダニをシャットアウトする商品です。
薬剤は不使用、何度洗濯しても効果は持続。
安心して使える点も同じですね。
この2商品は価格帯、コンセプトが似ているためにどちらを購入するか迷う方がいらっしゃると思います。
そんな方に向けて、どちらも利用している管理人が細かい相違点とそれぞれの商品に向いている利用法を解説します。
ダニゼロックとミクロガード 大きな相違点は素材
結論からいうと両者の大きな違いは素材です。
ダニゼロックはコットン100%。
ミクロガードはポリエステル100%。
生地の特質から、次のような特徴を持ちます。
商品名 | ダニゼロック | ミクロガード |
素材 | コットン100% | ポリエステル100% |
重さ | 重い | 軽い |
ホコリ | 少しある | ほとんどない |
バリエーション | 豊富 | 無地3色 |
静電気 | なし | あり |
蒸れ | 蒸れにくい | 蒸れやすい |
洗濯 | 乾きにくい | 乾きやすい |
お手入れ方法 | 洗剤は何でもOK | 中性洗剤 |
価格 | かなり高価 | 高価 |
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写真はダニゼロックとミクロガードプレミアムの重さをはかったもの。
▼ミクロガードプレミアム ダブルロングの重さ
▼ダニゼロック ダブルロングの重さ
ダニゼロックはミクロガードの倍の重さですね。
これは数字や言葉にするとなんでもありませんが、手に持ってみるとかなり違いを感じます。
また、畳んだ時にかなりかさが異なりますね。
こうした相違が洗濯した時の乾きやすさにも関係しています。
ミクロガードは除湿器を使った室内干しで夏なら3時間、冬は7時間ほどで乾きますが、ダニゼロックは倍の時間がかかります。
お手入れ方法の違いは、ダニゼロックは洗濯機でそのまま洗えます。
洗剤の指定はなし。
ミクロガードはネットに入れて中性洗剤(おしゃれ着洗い)が推奨されています。
ハウスダストを考えると、ミクロガードに軍配が上がる
ホコリを寄せ付けない点はミクロガードが上。
これはヤマセイ株式会社も認めるところです。
この画像はダニゼロックの商品紹介ページに掲載されている表からもわかります。
(ヤマセイ楽天市場店 ダニゼロックの商品説明ページより引用)
これは実際に布団カバー交換をしたり、洗濯物を取り込んだりするときに感じますね。
やはりハウスダストを出さない点ではミクロガードが群を抜いています。
では、ダニゼロックの優位性はどこにあるのでしょうか?
ダニゼロックのメリット
ダニゼロックのメリット1 蒸れにくい
どうやらヤマセイ株式会社はダニゼロックの強みを「蒸れにくさ」だと自負している様子。
実際、ミクロガードの記事でも書きましたが、プリエステル100%の記事は吸湿性がありません。
夏に家族がミクロガードの布団カバーにはさまれて汗まみれになっていたことがあるほどです。
アトピー性皮膚炎の治療で有名な皮膚科医がミクロガードを推奨しないことがありますが、これが大きな理由のようです。
肌が弱い人は自分の汗でかぶれますからね。
これはミクロガードプロテクト・スタンダード・プレミアムすべてに言えること。
プレミアムは高価だから大丈夫、なんてことはないです。
ダニゼロックのメリット2 滑らない
そしてミクロガードに比べて優れている点の2つ目。
それは滑りにくいこと。
ミクロガードの掛布団カバーを使用している布団を2枚重ねて寝ると、必ず上の布団が滑り落ちてきます。
これはプレミアムが顕著ですね。
ミクロガードプレミアムはシルクのような光沢、肌触り、静電気を寄せ付けない点が魅力ですがとにかく滑りやすい。
真冬は本当に困りますね。
寒い地方では死活問題ですよ。
通信販売で売られている布団固定器具は、カバーや布団を痛めるものが多いので繊細な生地には使えません。
我が家では秋から早春にかけてはミクロガードプレミアムの使用を中止し、上の布団にはダニゼロックをかけています。
滑らないことはもちろん、重みのある生地なので温かさが増すこと、布団が動かない点が気に入っています。
ダニゼロックのメリット3 インテリア性が高い
ミクロガードは無地3色。
ベージュ、ピンク、ブルーのみ販売されています。
我が家にある花柄ミクロガードは20年以上前の商品です。
現在では販売されていません。
無地の化学繊維は無趣味で無機質。
冷たい印象を与えるものです。
こだわりがない人にはそれでもいいでしょうが、家具や調度品をしっかり選び、快適な空間を作っている方には物足りないでしょうね。
管理人はおしゃれ<<<<<<<<<<アレルギーの緩和
という価値観なのでミクロガード大好きですが、ダニゼロックの掛け布団カバー(ナチュラルペールグリーン)が届いたとき、家人が大喜びしていて驚きました。
家人はミクロガードの外観があまり好きではなかったようです。
ミクロガードは無地3色ですが、ダニゼロックは選択肢が多くあります。
- ナチュラルシリーズ(花柄)ベージュ・ペールグリーン・パールグレイ
- MUJIシリーズ ライトブルー・ピンク
- リバーシブルシリーズ ベージュ・ペールグリーン・パールグレイ
- ミモザシリーズ アイボリー・ブルー
- キッズシリーズ チェック柄
なんとその数11種類。
WEB限定のラベンダーを加えると12種類です。
これなら、お部屋に合った布団カバーを選べますね。
Dr.ダニゼロックとダニゼロックS.P.ストライプの違いは?
ダニゼロックの購入を迷ってネットサーフィンした方は、「ダニゼロックS.P.ストライプ」をご存じかと思います。
Dr.ダニゼロックより若干手の届きやすい価格帯で悩みますよね。
Dr.ダニゼロックは完全日本製で特許を取得した際のモデルだとか。
一方、ストライプは一部中国製の中綿を使うなど、コストダウンを目指した商品。
作り方は同じですが、研究データなどはそろっていないようです。
たとえるとミーレ掃除機の格安モデルは製造が中国、みたいなお話ですかね。
ダニゼロックを試してみたい方にはよい商品かと思います。
ダニゼロックがおすすめできる人は?
以上の点を踏まえると次のようになります。
ダニゼロックに向いている人
- ダニ・ハウスダストが気になるけれど化学繊維は苦手
- 汗をかきやすく吸湿性が高いコットンが好き
- 室内インテリアにはこだわりがある
- お家の収納には余裕がある
ダニゼロックに向いていない人
- 目や鼻のアレルギーが気になるので少しでもホコリを減らしたい
- あまり汗をかかないため化学繊維でも気にならない
- 室内インテリアにこだわりは薄い
- 収納に余裕がない
ダニゼロックとミクロガード 管理人が行っている使い分け
さて、管理人はどちらも使っていて効果を感じています。
ちょっと高いですが、どちらも耐久性に優れた商品。
簡単に甲乙は付けがたいですね。
管理人がどういう使い分けをしているのか紹介します。
ミクロガード
●軽くてコンパクトにまとまるので旅行に持って行く
●花粉の季節には強い味方
●春と秋には快適
ダニゼロック
●真冬の掛け布団に最適
●夏は布団カバーではなく、そのままタオルケット替わりにできる
●模様替えしたい時に使う
これから防ダニ布団カバーを使う方に向けて
これから防ダニ布団カバーを使う方には、効果のほどがわからず不安だと思います。
いきなり布団カバーセットを購入するのは心理的なハードルが高いですよね。
ダニゼロックもミクロガードもそれなりに高価ですから。
そんな方におすすめなのが、まずシーツから変えてみること。
一番、顔に近く、接する面が大きいのがシーツや敷き布団カバーです。
最初から全てそろえるのが理想的ですが、効果を見てからと考えている方にはこの順番で試してほしいですね。
というのも、我が家は引っ越しで寝室事情が変わり、ここ数か月ミクロガードの掛け布団カバーに普通のボックスシーツを使っていました。
すると私も家人も目がかゆくなってしまいました。(涙)
で、ミクロガードのシーツに変えると症状がその日からなくなった次第です。
シーツの存在は大きいな、と痛感しましたね。
また、出来ればですが布団よりベッドの方がいいみたいです。
床はいくら掃除をしても衣類のクズやハウスダスト、ダニがたまるもの。
そこから離れる方がアレルギーにはいいようです。
特に敏感な方は布団<<<<ベッドですね。
まとめ
ダニゼロックとミクロガードはコンセプトが似ていますが、素材が違います。
ダニゼロックはコットン100%、ミクロガードはポリエステル100%です。
生地の性質からダニゼロックは静電気が起きず、吸湿性に優れていますが、重く、少しホコリが立ち、洗濯すると乾きにくいです。
ただしヤマセイ株式会社の努力で柄や色はバリエーション豊富で12種類から選べるので、インテリアにこだわる方向け。
管理人は旅行に行くときにはミクロガードを携帯しますが、ダニゼロックは重たいので無理ですね。
どちらもダニやハウスダストに悩む人には優れた商品。
用途や好みに応じて使い分けましょう。
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